ロープのいろいろな結び方

あらゆるシーンに通用するスタンダード

 

ロープの結びがほどけないのは、摩擦力のおかげです。ロープ同士の表面を接触させ、そこに働く摩擦力を利用してほどけなくするため、接触面が多いほど結びはほどけにくくなります。だからひと結びよりふた結びのほうが強固なのです。

 

実際に日常で役だつ、スタンダードを紹介しましょう。もっともよく使われる止め結び(オーバーハンドノットあるいはストッパーノット)は、ロープ先端のほつれ防止が目的。ロープを持って輪を作り端を輪にくぐらせ、しっかりと引っぱって締めるいちばんの基礎的な結びです。

 

8の字結び(ジャーマンノット)はしっかりした大きなコブができるため、救助用などで船員がよく用います。

 

結び方は、
1:ロープで輪を作り、端を交差させて8の字形にする。
2:交差させたロープ端を輪に通し、強く引っぱってきつく締める。

 

ロープ同士をつなぐ本結び(スクエアノット)は、
1:ロープ2本(AとB)を交差させ、下側のBを手前に回しかける。
2:さらにBを後ろ側に回し、A、Bの端を結んで強く締める。結びが逆になるとほどけてしまうのでご注意を。

 

ロープの長さが足りないときなどに便利ですが、化学繊維のロープは抜けたりほどけやすいので天然素材のロープに適しています。